![日産フェアレディZのパフォーマンスを解説!気になる次期型モデルの情報もご紹介](https://goodcar.xyz/wp-content/uploads/2020/10/z_2003_top_pfa_01.ximg_.l_full_m.smart_-1024x512.jpg)
次期型モデルが発表されたフェアレディZが話題となっていますが、現行モデルの販売は継続されています。現行モデルでは色々な意味で最後となり得る 1台であり、魅力のある 一台です。今回はそんなフェアレディZのパフォーマンスを中心に解説していきます。
フェアレディZのエクステリア
フェアレディZのエクステリアは歴代の伝統を継いでロングノーズ・ショートデッキのデザインとなっています。
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ボディサイズは全長 4,260mm×1,845mm×1,315mmで、クーペボディを活かしたワイド&ローなスタイリングを持っています。
特にリアにデュアルマフラーは中央に備えるバックフォグと相まって非常にレーシーな仕上がりとなっています。
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滑らかなデザインを持つフェアレディZは空力に優れ、cd値 0.3と共にゼロリフトを実現しています。
高い空力により、リアスポイラーレスであってもリアのスタビリティが非常に高いのもポイントです。
フェアレディZのインテリア
フェアレディZのインテリアはドライバーに向いた 3連メーターがトレードマークとなっています。
ソフトパッドを巧みに使用したインパネや本革を使用したシートなど、先代モデルのデザインとスカイラインの質感汲んでいるところもあり、質感は高く、快適なドライブをサポートします。
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本革ステアリング・シフト、アルミペダルが標準装備されているところもフェアレディZの走りを全グレードで味わえるポイントです。
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NAエンジンを搭載するフェアレディZは自然でハイレスポンスなフェーリングですので、カチッとしたペダルフィールが得られるアルミペダルの採用は筆者としては非常にポイントが高いです。
フェアレディZのパフォーマンス
フェアレディZのパフォーマンスをパワートレイン、足回りに分けてご紹介致します。
パワートレーン
フェアレディZの最大の魅力とも言えるエンジンは自然吸気(以下NA)の 3,700cc・V型 6気筒を搭載し、リニアにレブリミット 7,500rpmまで突き抜けるような加速を体感できます。
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スペック
型式
VQ37VHR
排気量
3,696cc
ボアストローク
95.5mm×86.0mm
最高出力
336ps/7000rpm
最大トルク
37.2kgf・m/5,200rpm
燃費(WLTCモード)
8.5km/L
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VQ37エンジンは、市販車ではポルシェ911カレラやケイマン、BMW M3と言った車種をターゲットに開発され、欧州のターボエンジンに対抗する為に生み出されました。
先代の VQ35エンジンよりもパワーとレスポンスを追求し、回転の軽い気持ちの良い吹け上がりと大排気量のトルクにより扱いやすいエンジンとなっています。
また、燃費性能も先代よりも改善され、パワーと環境性能の両立も果たされています。
組み合わされるミッションは 7速まで多段化された ATと、オートブリッピング機能付きの 6MTです。
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7ATはバランスに優れるトルコン式で、滑らかな加速とシフトチェンジに定評があり乗りやすく、疲れ知らずな仕上がりとなっています。
スポーツ性能も素晴らしく、シフトダウン時にはブリッピングにより高回転でも安定したエンジンブレーキによる減速が可能となっています。
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6MTはショートストローク化されたミッションにより、高速シフトが可能となっている他、オートブリッピング機能が装備されています。
この機能は非常に正確で、横 Gのかかるシフトダウンが難しい局面においてもプロドライバー並みのブリッピングが可能となっています。
もちろんオートブリッピング機能はスイッチにより切替が可能で、3,700ccエンジンの全てをマニュアル操作できます。大排気量エンジンを自らの手で操る愉しみはこの時代においては大変貴重な一台であります。
ボディ・足回り
ボディは軽量と高剛性をテーマに、先代同等の重量としながらも剛性は大幅にアップしています。
フロントとリア周りのボディ補強が行われ、VQ37エンジンのパワーを受け止めて、地面にしっかりと伝える役目を果たしています。
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足回りは先代モデル同様の形式となっていますが、アームをはじめとした各種パーツの形状を変更し、更なる剛性アップを果しています。
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特にフロントのアップライトは大幅に強化され、回頭性と反応の良さに磨きが掛けられています。
また、versionS、STでは 4輪に対向ピストンブレーキを装備し、ブレーキパッド交換をする事でサーキットの連続走行にも耐えうる性能を有しています。
フェアレディZの価格とグレード
フェアレディZのグレードと価格、そして装備の特徴をご紹介致します。
フェアレディZ
6MT
3,979,870円(税込)~
7AT
4,059,000円(税込)~
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エントリーグレードモデルとなるこのグレードは、何と言っても価格の手頃な所が特徴なグレードです。
オーディオレス仕様となり、Zの中で最も軽量なグレードとなります。(スピーカーは装備されているのでオプションでオーディオシステムを選択する事は可能)
フェアレディZ version T
7AT
4,802,600円(税込)~
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ATのミドルグレードモデルとなる本グレードは快適性が強化されたグレードとなっています。
シートは電動&シートヒーター、カーナビ、リアカメラ等が装備され、快適な長距離ドライブを支援します。
フェアレディZ version S
6MT
4,848,800円(税込)~
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MTのミドルグレードモデルとなる本グレードはスポーツ性能が強化されたグレードとなっています。
19インチアルミホイール、4輪対向ピストンブレーキが装備される他、カーナビ、リアカメラが装備されています。
フェアレディZ version ST
6MT
5,198,600円
7AT
5,308,600>円
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AT/MTそれぞれで専用グレードとなっていた、快適な装備を持つversion Tとスポーツ装備を持つ version Sの装備を統合したグレードです。
快適かつ、楽しい走りを味わえるフェアレディZの最上位グレードとなっています。
★フェアレディZ nismo
6MT
6,409,700円
7AT
6,519,700円
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専用のインテリア・エクステリアパーツを身に纏う、nismoチューンのフェアレディZです。
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走りの面も大幅に強化され、専用のエキゾーストシステムを装備し、専用 ECUで nismo独自の調律を施すことで最高出力は純正から 19psアップの 355psを実現しています。
また、ブレーキには R35GTRと同様のフルードとホースが装備され、更にスポーティーなペダルタッチとなっています。
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筆者のお気に入り装備としては専用の RECAROシートがオススメです。
純正シートではスポーツ走行の際にしっかりと身体をホールドしてくれる他、4点以上のシートベルトに対応している点もポイントです。
次期フェアレディZ情報
フェアレディZには次期モデルのプロトタイプが発表されています。
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エクステリアは初代 S30~Z31をイメージしたデザインをリファインされており、フェアレディZの歴史を体現したようなフォルムとなっています。
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インテリアは Z33からトレードマークとなっている 3連のアナログメーターを装備する他、大画面ディスプレイやフル液晶メーターが装備されています。
また、新型フェアレディZにおいても 6MTの搭載が決定しており、スポーツファンには嬉しい朗報となっています。
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エンジンはスカイラインに搭載されている V型 6気筒ツインターボの VR30DDTT型エンジンの搭載がアナウンスされています。
Zに搭載される仕様のスペックは公表されていませんが、スカイラインには 400Rという 400馬力を超えるハイパフォーマンスモデルがラインアップされている事もあり、期待が高まります。
足回りやシャシーの基本設計は現行のZ34がベースとなっており、安定したパフォーマンスが保証されています。
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価格は未発表ですが、発表会では頑張れば買える値段にしたいとコメントしている事と、エンジンはスカイライン、ボディや足回りは現行モデルの Z34から引き継がれるという事を考慮すると、価格帯は現行同様のベースグレードが 390万円台でミドルグレードが 450万円~、最上位グレードが 500万円~となると予想しています。
AT/MTの差別化に関しては現行モデルの version Sや version Tのような購買層を考慮した上手なグレード構成となる事を期待しています。
また、VR30DDTTエンジンはターボという事で伸びしろのあるエンジンですので、ハイパフォーマンスモデルとなる事が予想される nismoのモデルも期待されます。
日産フェアレディZのパフォーマンスを解説!気になる次期型モデルの情報もご紹介
今回のご紹介は如何でしたでしょうか。
現行モデルのフェアレディZではその洗練されたフォルムと大排気量 NAエンジンによりゆとりのあるフィールは快適なドライブや通勤を豊かにしてくれる一台であると感じました。
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次期型モデルではターボエンジンの搭載がアナウンスされている事から大排気量を楽しめるフェアレディZは現行モデルでラストとなる事もあり、NAエンジンのラストモデルというプレミアム性のある価値の出る 一台となりそうです。
今回のご紹介は如何でしたでしょうか。
それでは楽しいカーライフを!
アイキャッチ画像 https://www3.nissan.co.jp/