フィアット600e購入前に知っておきたい5つのポイントと補助金制度の利用

イタリアの老舗自動車メーカーであるフィアットから新しい電気自動車 600eがリリースされました。“かわいい顔してしっかりモノ”というコンセプトで開発され、デザイン性と機能を兼ね備えた 1台です。今回はそんなフィアット 600eの購入前の知っておきたいポイントと補助金制度についてご紹介致します。

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フィアット 600eとは

フィアット 600eは小型SUVであり、eと名の付く通り電気自動車となっています。

フィアットではクルマの名前に数字を持ってくる事が通例となっていますが、この 600という車は遠い昔の 1950年代に発売されたクルマで、コンパクトな車体でありながら 4人のりという 2ドアセダンのモデルでした。

引用 https://www.fiat-jp.com/ciao/600e

また、この 600eのというモデルの系譜としては現在も発売されている 500xの後継モデルとされており、電気自動車(BEV)として先行リリースされており、日本市場においては後にガソリンエンジンモデルもリリースされるとのことです。

引用 https://www.fiat-auto.co.jp/600e/

SUVモデルという事もあり、現代では珍しくはありませんが、実は小型SUVでかつ電気自動車というパッケージ(全長:4,200mm、全幅:1,780mm、全高:1,595mmのクラス)は、国内はおろか、海外にもない唯一無二のパッケージとなっています。

こういった小型車のラインアップを確実に抑えてくるのも、小型モデルに特化しているフィアットならではの車づくりと言えます。

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航続距離と充電時間

フィアット 600eの航続距離と充電時間について以下にまとめました。

・航続距離;493km

・充電時間;3kw充電器で約 18時間、6kw充電器で約 9時間

※ 50kw急速充電器では約 50分で 80%の充電が可能となっています。

引用 https://www.fiat-jp.com/600e/

因みに価格については電力単価の地域差もありますが、1回のフル充電で約 1,700円となっています。

尚、充電器については 3種類がラインアップされており、

① Q-VEC(デルタ電⼦製) 6kW充電対応

引用 https://www.fiat-jp.com/600e/

デマンドコントローラーなし 充電器本体価格 187,000円(税込)

デマンドコントローラーあり 充電器本体価格 220,000円(税込)

・3kW充電用屋外コンセント

② EV⾞ 充電⽤ カバー付き屋外コンセント 200V ⽤(パナソニック製)  1,3000

③ EV⾞ 充電⽤ 屋外コンセント 200V ⽤(パナソニック製)  7,150

となっています。

これらの金額は設置工事費別となりますのでご注意下さい。

また、お住まいの地方自治体によっては充電器についても補助金が出る場合がありますので、ディーラーへお見積りの際にお聞きする事をオススメします。

インテリアと快適性

フィアット 600eのインテリアは、オーバル型ダッシュボードとラウンド型クラスターで構成されたコックピットは ”NUOVA 500 “ にインスピレーションを得てデザインされた、独自の世界観となっています。

https://www.fiat-auto.co.jp/600e/

メータークラスターは初代 600同様丸い形で、 ステアリングホイール越しに見やすく設計になっており、ステアリングホイールも初代 600をオマージュして 2スポークで中心に円形ロゴが採用されています。

機能とデザインを兼ね備えたものとなっています。

引用 https://www.fiat-auto.co.jp/600e/

前席にはシートヒーターが装備される他、運転席は 6ウェイパワーシートの機能に加えてドライバーの身体をほぐしてくれるアクティブランバート機能をフィアットで初めて搭載しています。

引用 https://www.fiat-auto.co.jp/600e/

中心には 10.25インチタッチパネルモニターがあり、ナビゲーションや車両情報を表示してくれます。

また、サラウンドシステムには名門JBLのサラウンドシステムを搭載しており、ドアの 6スピーカーとセンタースピーカーに加えて迫力のあるサブウーファーも車両後部に搭載され、快適な室内空間を過ごす事が可能です。

引用 https://fiat-600.infocar.ua/600e

ラゲッジスペースはこのクラスとしては大きな 360Lと大きく、ゴルフバッグはもちろん、ベビーカーも楽々収納できます。

フィアット初のハンズフリーパワーシート機能もあり、利便性が高められています。

価格とコストパフォーマンス

フィアット 600eでは 1グレード制となっており、価格は 5,850,000円となっております。

装備については以下の装備が主な標準装備であり、非常に充実しています。

⚪︎ LED ヘッドライト
⚪︎ 18インチ ダイヤモンドカット アルミホイール
⚪︎ FIATモノグラムエコレザーシート&レザー調ステアリングホイール(オーディオ / ハンズフリーコントローラー付)
⚪︎ 7インチフルカラーTFTマルチファンクションディスプレイ
⚪︎ フルオートエアコン(ダストポーレンフィルター付)
⚪︎ ナビゲーションシステム
⚪︎ ワイヤレスチャージングパッド
⚪︎ アダプティブクルーズコントロール
⚪︎ レーンキーピングアシスト(LKA)
⚪︎ トラフィックサインレコグニション(TSR)
⚪︎ ハンズフリーパワーリフトゲート
⚪︎ 360°パーキングセンサー&リアパーキングカメラ

引用 https://www.fiat-auto.co.jp/600e/

オプションでフロアマット、ETC、ドラレコを付けても 20万円程の価格アップとなり、車両価格は概算で 600万円 +各種税となります。

また、後述する補助金制度も活用する事でよりリーズナブルな価格での購入が可能です。

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走行性能と乗り心地

フィアット 600eのスペックは、最高出力:115kw/156ps 最大トルク:270Nm 街乗りでもアウトドアでも力強く快適な走りが可能となっています。

特に最大トルクについては 2500ccエンジン並みの実力があり、小型な 600eをグイグイと加速させてくれます。

引用 https://www.fiat-jp.com/campaign/ciao-600e-life/

ドライブモードはノーマル、エコ、スポーツの 3種類が用意されており、ドライブシーンにあったモードを選択可能です。

スポーツモードではモーターのパワーがダイレクトに力強くなると共にステアリングフィールが重厚になり、確実な操作が可能となっています。

足回りはフロントマクファーソン、リアがトーションビームとなっております。

フロントにはスタビライザーも装着されており、乗り味としは街乗りではクイックに、高速度域では厚みのある乗り味となっています。

エコ性とサステナビリティ

フィアット 600eの根幹とも言えるBEVシステムについてご紹介致します。

システムを構成するユニットは 一般的な電気自動車の例に漏れず、モーターとバッテリー、そしてそれらを制御する制御ユニットとなっています。

引用 https://tenbou.nies.go.jp/science/

一般的なガソリンエンジン搭載モデルにあるクラッチやその他駆動系ユニットが電気自動車ではモーターに集約されている為、ダイレクトで力強い加速が得られる他、機械ロス低減による騒音や振動の少なさが魅力です。

さらに重量物であるバッテリーを床下に配置する事で、低重心化が図られており、小型車を超える操縦安定性を実現しています。

引用 https://www.fiat-auto.co.jp/600e/

また、モーター回生制動により減速時のエネルギーを電気エネルギーに変換し、無駄なくエネルギーを使い切れます。

また、機械部品点数の減少により、故障の可能性と摩耗も少なくなり、整備点数が減り、その結果としてメンテナンス費用はもちろんの事、潤滑油の廃棄などの環境負荷も少なくなり、持続可能な社会へ貢献しております。

フィアット600eの補助金制度の利用

フィアット 600eの国の補助金は 2024年 11月現在でCEV補助金の対象となり、見込みではありますが 65万円の補助金が見込まれています。

また、こちらに加えて地方自治体の補助金も加わる事で更に多くの補助金があるところもあります。

引用 https://www.fiat-auto.co.jp/600e/

補助金対象の可否については地方自治体ホームページか、次世代自動車振興センター「全国の地方自治体の補助制度・融資制度・税制特例措置」 【https://www.cev-pc.or.jp/】 にて各地方自治体、区や市や町単位で補助金の確認が可能です。

購入前にはこちらを事前に調べておき、更にディーラーで確認を取るのがオススメです。

フィアット600e購入前に知っておきたい 5つのポイントと補助金制度の利用のまとめ

今回のご紹介はいかがでしょうか。

フィアット 600eでは世界でも唯一無二の小型電気自動車SUVとしてのパッケージを持ち、機能、クルマとしての性能を盛り込んだユーティリティービークルであると感じました。

電気自動車も充電ステーションの増設や補助金など、少しずつ環境が整いつつあり、お仕事だけでなく、普段使いにも問題なく使えます。

更にフィアットというメーカーのセンスも相まって、先進性をデザインに反映しすぎない、馴染みやすい優しいデザインであるところも魅力であると感じました。

皆さんの車選びの参考になれば幸いです。

それでは楽しいカーライフを!

アイキャッチ画像 https://www.fiat-auto.co.jp/600e/

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