レクサスRCは発売当初レクサス唯一の プレミアムスポーツクーペとして誕生しました。登場からその完成度の高さが評価されており、マイナーチェンジが行われました。今回はそんな レクサスRCの解説と マイナーチェンジポイントをご紹介致します。
レクサスRCの マイナーチェンジポイント
レクサスRCは 2018年 10月にマイナーチェンジが行われました。
エクステリア
エクステリアの主な変更点は前後ランプのデザイン変更、そしてリアエアダクトの追加です。
ヘッドライトはデイライトと分割式になっていた 前期モデルの形状から一体式となり、全体的にエッジの効いた大型なヘッドライトとなりました。
テールランプは直線的なライトデザインがなされておりこちらもエッジの効いたデザインとなっています。
前期モデルではリアの ダクトは ダミーとなっていましたが、後期型では形状の変更と共に機能を持たせた物となっています。
空気をダクトから逃がすことで、リアホイールハウス内を負圧にし、より高い空力特性が得られます。
インテリア
インテリアでの改良は最小限に留められており、インパネのアナログクロックが LCと同じデザインの物に変更されており、視認性及び質感が向上しています。
この他にもメーカーとして極々細かなパーツの変更等があるようですが、マイナーチェンジとしてはごく最小限に留められています。
このような状態から察するに レクサスRCは発売当初からかなり高い完成度を持っていた事が伺えます。
レクサスRCの エクステリア
レクサスRCのエクステリアは「 クーペとして美しく走る 」事を念頭に置いて開発されました。
FR駆動を採用した事で、より自由度、魅力の増したデザインをする事が可能となり、低く構えたドライビングポジションに、リアの張り出した フェンダーが走りの躍動感を エレガントに表現されています。
更に エクステリアでは空力にも重点が置かれ、リヤクォーターウインドゥモールとボディパネルの面一化や アンダーパネルの採用により、高速走行時に空気の流れを利用して安定性を高め、車両のコントロール性を確保する「 空力操安 」という考えをさらに突き詰めた モデルとなっています。
グレード特有の専用装備は以下のようになります。
F SPORT
・専用スピンドルグリル&ウィンドウモール
・19インチアルミホイール
・F SPORTエンブレム
19インチの採用により、スポーツモデルとして相応しいエクステリアを持ちます。
ホイールから除く、大径化されたブレーキシステムもセクシーな レクサスRCの足元の魅力を増しています。
Version L
・三眼フルLEDヘッドランプ( ロー・ハイビーム )
“ L ”を イメージした デザインを持つ LEDヘッドランプはよりフロントマスクを上品な仕上がりとなっています。
レクサスRCの インテリア
レクサスRCのインテリアは 高級インテリアのような上品で、落ち着きのある内装となっています。
内装は本革や木目が贅沢に使用されており、質感が非常に高く仕上がっています。
シート、並びにステアリングにはヒーターが内蔵されており、オーナー並びに同乗者へのおもてなしがなされています。
ドライブポジションも低く構えており、ドライビングに最適なポジションを得られます。
内装が凝縮された独特の “ 囲まれ感 ” は、クーペだけの持つ独自の贅沢な空間と言えます。
リアシートもクーペとしては余裕のあるものとなっており、常用できるスペースを確保しています。
センターにはナビゲーションシステムや車両情報を標準する 10.3インチ ワイドディスプレイが収まっています。
ナビゲーションシステムは G-Linkを搭載し、ドライバーへの サポート多方面からサポートします。
G-LINKはレクサスが日本に上陸した 2,005年からサービスを開始しており、独自のテレマティクスサービスで専用のコンシェルジュが対応をしてくれます。
具体的には・・・
・ルート検索や店やイベント情報の検索
・車両盗難時には車両の位置情報の追跡と警備員派遣
・車両故障や事故の際にはレッカーや保険会社への取り次ぎやホテルの予約
・ホテルやレストランの予約
・近隣レクサス店の検索と受付予約
・急病時のSOSコール、近隣病院検索
・車両メンテナンス時期のお知らせと予約
など、機能は多岐に渡ります。
日本に早くからこのようなサービスを開始している展開しているレクサスは他車よりも使い勝手が良い事で評判です。
グレード特有の専用内装装備は以下のようになります。
F SPORT
・本革スポーツシート ( 運転席ポジションメモリー / 運転席・助手席ベンチレーション機能付)
・8インチ TFT液晶式メーター
・ディンプル本革ステアリング&シフトノブ
・アルミ製スポーツペダル&フットレスト
・スカッフプレート
走りを意識させる、Fのエンブレムが与えられたレクサスに相応しい装備となっています。
特に稼働式の専用メーターは LFA譲りの装備となり、レクサスファンには嬉しい装備となっています。
Version L
・セミアニリン本革シート ( 運転席ポジションメモリー / 運転席・助手席ベンチレーション機能付)
高級家具にも使用されるセミアニリンレザーを使用した シートが自慢の贅沢な グレードです。
セミアニリンレザーは顔料の使用を極力抑え、革本来の風合いや色味を生かした仕立てとなっています。
一般の合成皮革とは 一線を画すその風格と質感は快適なドライビング空間をオーナーへもたらしてくれます。
レクサスRCの パフォーマンス
レクサスRCはスポーツクーペの名に恥じないパフォーマンスを秘めています。
ボディ・シャーシは クーペモデルとしては先代にあたる ISCと GSのプラットフォームを採用したパッケージとなっており、ロッカーパネルという左右のドア下部の断面はISCの約 2倍の断面を持ち、その他の構造用接着剤、スポット溶接増しが行われ、高いボディ剛性を持ちます。
ボディが屈強になった事で、19インチホイールを装備しながらも非常に高い応答性を持ち、加えてスポーツモデル特有の路面からの突き上げが低減されており、長時間のドライブでも快適に走る事が可能となっています。
サスペンションは ダンパーだけでなく、ブッシュまでをも細かくチューニングする事で、ダイレクトかつすっきりとしたステアリングフィールを生み出します。
ドライブセレクトにより、車両のダンパーやスロットルを調整するドライブセレクトモードを搭載し、多彩な乗り味を楽しむ事ができます。
エンジンはグレード名の由来にもなっている 3つのバリエーションから選択が可能です。
以下にスペックを記します。
RC300
直列 4気筒 2,000cc
インタークーラー付きターボエンジン
最高出力
245ps/5,800rpm
最大トルク
35.7kgf・m/1,650-4,400rpm
燃費(JC08モード)
12.2Km/L
トランスミッション
電子制御 8速 AT
マイナーチェンジ前では 200tとして搭載されていたエンジンで、燃費とスポーツ感を高次元で両立させたパワーユニットです。
RC300h
直列 4気筒 2,500cc
エンジン+モーター
最高出力
178ps/6,000rpm
最大トルク
22.5kgf・m/4,200-4,800rpm
モーター最高出力
143ps
モーター最大トルク
30.6 kgf・m
燃費(JC08モード)
23.2Km/L
システム総出力
220ps
トランスミッション
電気無段変速機 CVT
日常ユースや長距離ドライブに最適な高い燃費性能を持つハイブリッドモデルです。
モーターのトルクにより、ゆとりのある発信加速性能を持ちます。
また、このハイブリッドシステムはハイブリッド特有のアクセルレスポンスの鈍さが解消されており、スポーツカーらしいドライビングフィールを持ちます。
RC350
V型 6気筒 3,500cc
エンジン
最高出力
318ps/6,600rpm
最大トルク
38.7kgf・m/4,800rpm
燃費(JC08モード)
10.2Km/L
トランスミッション
電子制御 8速AT
レクサスRCで唯一の 6気筒モデルです。
自然吸気によるリニアな特性と大排気量によるパワーは レクサスRCとして理想の走りをするパワーユニットとなっています。
レクサスRCの グレードと価格
レクサスRCはガソリンエンジンモデルの RC300/RC350、ハイブリッドモデルの RC300hの 3モデルにそれぞれベースグレード、スポーツマインドをプラスした F SPORT、エレガントな大人の雰囲気を纏う version Lグレードが用意されています。
プライスリストを下記に記します。
RC300
ベースグレード
5,679,000 円(税込)~
version L
6,158,000 円(税込)~
F SPORT
6,209,000 円(税込)~
RC300h
ベースグレード
6,127,000 円(税込)~
version L
6,606,000 円(税込)~
F SPORT
6,657,000 円(税込)~
RC350
ベースグレード
6,494,000 円(税込)~
version L
6,973,000 円(税込)~
F SPORT
7,217,000 円(税込)~
レクサスRC・孤高のプレミアムスポーツクーペをご紹介!まとめ
今回のご紹介は如何でしたでしょうか。
レクサスRCはスポーツクーペとして非常に洗練されたモデルかつ、日常ユースでの使用が考慮された クーペであるという印象を受けました。
クーペモデルでは フラッグシップに LCが存在しますが、RCはリアシートの快適性、広いラゲッジスペースも備えた実用性の高いクーペと言えます。
近年の クーペは人気低迷によりその陰を潜めていますが、ドライビングやその洗練されたデザインは他のボディタイプには無いクーペだけが持つ魅力があると感じました。
皆さんの車選びの参考になれば幸いです。
それでは楽しいカーライフを!
アイキャッチ画像 https://lexus.jp/models/rc/