新型スープラ、トヨタ本気のFRスポーツの魅力をグレード毎にご紹介!

新型スープラは先代モデルから17年ぶりの復活を遂げたトヨタの最新スポーツカーです。今回はこの新型スープラの性能、価格をグレード毎に解説します。そして最後には気になる維持費についてもご紹介致します。

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新型スープラのパッケージと歴史

新型トヨタスープラは初代のA40型(セリカXX)から続く車で、4代目となるA80型(1993〜2002年)からは 17年ぶりの新型となるA90型として登場した最新モデルです。

歴代モデル同様にスープラはトヨタスポーツカーのフラッグシップとして位置付けられており、最新の技術が注ぎ込まれ、装備や走行性能はトヨタの中でもトップクラスを誇ります。

引用 https://toyota.jp/supra/

A90型の特徴としては開発時点でも明かされていたBMW(Z4)との共同開発という点です。

共同開発としては86・BRZが記憶に新しいですが、スープラは2台のような瓜二つの双子という関係ではない所です。

引用 https://www.bmw.co.jp/

今回の共同開発は共通プラットフォームとなるシャシーとエンジン等のパーツの仕様が決定した後はトヨタ、BMWの別々の チームで開発が進められ、その開発過程で共有できるパーツは共有してコストダウンを図るという手法が取られており、スープラとZ4は高い独自性を保っています。

引用 https://toyota.jp/supra/

新型スープラのパワートレイン

新型スープラのエンジンはBMW製の直列 4気筒エンジンと直列6気筒エンジンが装備されています。

スープラ RZ搭載 直列6気筒ツインターボエンジン

引用 https://toyota.jp/supra/

型式
B58B30-M1

最高出力
250kW(340PS)/5,000rpm

最大トルク
500N·m(51Kgf·m)/1,600 〜4,500rpm

ボア × ストローク
82.0×94.6

燃費 (WLTC)
12.2km/L

スープラ伝統の6気筒はBMWと共同開発となっても受け継がれています。

このエンジンは 3、4シリーズ、2シリーズの Mパフォーマンスに搭載されるエンジンと同型の物で、性能は折り紙付きです。

特徴としては低回転からパワフルなトルクがあり扱いやすい、上質なエンジンフィールとなっています。

スープラSZ-R搭載 直列4気筒ツインターボエンジン

引用 https://toyota.jp/supra/

型式
B48B20

最高出力
190kW(258ps)/5,000rpm

最大トルク
400N・m(40.8kgf・m)/1,550 〜4,400rpm

ボア × ストローク
82.0×94.6

燃費 (WLTC)
12.7km/L

SZ-R搭載エンジンは 4気筒ツインターボエンジンで、こちらも低回転からパワフルなトルクを持ちます。

性能的には6気筒には及びませんが、パワーはどのステージにおいても余裕のあるものとなっています。

( 80スープラのRZと同等 ) また、エンジンがコンパクトかつ軽量となった事で、6気筒モデルよりも重量配分に優れている点もポイントです。

軽快なハンドリングとハイパワーなエンジンの組み合わせは、スポーツカーとしての楽しさを味わえる 一台です。

SZはエンジンは同じですが、パワーは抑えられた仕様になっています。

最高出力
145kW(197ps)/4,500rpm

最大トルク
320N・m(32.7kgf・m)/1,450 〜4,200rpm

燃費 (WLTC)
13.1km/L

SZ-Rからパワーが絞られて燃費に振っている仕様です。

パワーは抑えられたと言っても3000cc自然吸気クラスエンジンと同等で、80スープラのSZに勝るとも劣らないパワーを持っていますので、スポーツカーとしての高いポテンシャルを秘めています。

組み合わされるミッションは全グレード共通で、8速のスポーツATとなり、スポーツモードにおいては素早い変速が可能となっています。

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新型スープラの足回りと制御

スープラの足周りはニュルブルクリンクで鍛え上げられた強靭なボディと組み合わせて非常に剛性感のある仕上がりとなっています。

引用 https://toyota.jp/supra/

特徴的なのは今までのスポーツカーと違い、「剛性=硬い」ではなく、滑らかな点がポイントです。

元々スープラはスポーツカーとしての 一面を持ちながらもGT( グランツーリスモ )の色が強く、高速クルージングを得意としている車なので、長距離巡航においても疲れ難いドライバーズカーと言えます。

引用 https://toyota.jp/supra/

ブレーキは大型の物が装着され、ストッピングパワーにおいても申し分ありません。

RZにおいてはスポーツブレーキ( 前後 17インチ )となり、フロントにはブレンボ製の 4ポッドキャリパーを装備し、ストッピングパワーとブレーキのペダルタッチとコントロール製に優れます。

引用 https://toyota.jp/supra/

制御面として新型スープラにはスポーツモードとトラクションモードが設定されています。

スポーツモードを選択すると、エンジン、ミッションのレスポンス向上し、ステアリングもやや重くなり、路面のインフォメーションを積極的に伝えてくれます。

更に、RZ、SZ-Rでは、アクティブデファレンシャル、サスペンションの特性が AVS(Adaptive Variable Suspension System)、によって変化し、路面追従性が高まります。

トラクションモードは VSC(Vehicle Stability Control)、TRC(Traction Control)の介入を抑える事でスポーツ走行時にドライバーの意のままに操れるモードとなっています。

新型スープラの価格とグレード構成

新型スープラは 3つのグレードで構成されています。以下にグレードと価格を記します。

RZ

7,027,778円~(税込)

引用 https://toyota.jp/supra/

スープラの最上位グレードです。

唯一の 3.0L直列 6気筒ツインターボエンジンを搭載しているグレードで、足回りにもスポーツブレーキが装着されるスペシャルモデルです。

引用 https://toyota.jp/supra/

内装においてもスポーツシートが本革とアルカンターラのコンビとなり、質感が高められています。

SZ-R

6,009,259円~(税込)

引用 https://toyota.jp/supra/

スープラのミドルグレードで、4気筒ツインターボエンジンを搭載するモデルです。

足回りには RZと同じサスペンション(AVS)、アクティブデファレンシャルを装備しており、キビキビとした走りを楽しめる 一台となっています。

引用 https://toyota.jp/supra/

内装では本革のシートヒーター付きの電動スポーツシートが装着され、高級感のある仕上がりとなっています。

SZ

4,990,741円~(税込)

引用 https://toyota.jp/supra/

スープラのエントリーグレードモデルです。エントリーグレードといえど、カーナビゲーションシステムやToyota Supra Safetyが装備されており、不自由のないモデルとなっています。

引用 https://toyota.jp/supra/

また、エンジン・トランスミッションは SZ-Rと共通なので、カスタマイズにも十分耐えうるキャパシティを持っており、自分でスープラをカスタマイズしたいという方にもオススメのグレードです。

生産は全て受注生産で、発注後約 8ヵ月~かかるとの情報です。

新型スープラの安全装備

新型スープラには Toyota Supra Safetyという運転支援機能が装備されており、セーフティーサポートカーとしての一面もあります。

主な機能としては

■ プリクラッシュセーフティ(歩行者[昼]・自転車運転者[昼]検知機能付 衝突回避支援タイプ/ミリ波レーダー+単眼カメラ方式)

引用 https://toyota.jp/supra/

■ レーンディパーチャーアラート(ステアリング制御機能付)*車線逸脱警報

引用 https://toyota.jp/supra/

■ ブラインドスポットモニター/後方車両への接近警報

引用 https://toyota.jp/supra/

■ レーダークルーズコントロール

■ クリアランスソナー

■ リアクロストラフィックアラート

■ ポップアップフード

■ 緊急ブレーキシグナル

引用 https://toyota.jp/supra/

これらの機能は交通事故防止と共に大切な愛車を守る機能ともなります。

スポーツカーとしての一面を持ちながらも非常に手厚い支援機能が付いているのは今の最新スポーツカーを象徴していますね。

そして、これらの安全装備を全グレードで装着しているトヨタの安全意識の高さが伺えます。

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新型スープラの維持費

スポーツカーを購入する上で気になる維持費を概算してみました。

今回計算する維持費は年間走行距離15,000Km5年間乗った場合を想定して計算しました。

かなり大雑把な計算ですが、余裕は持たせてあるので、実際のところはもう少し安い人が大半となるかと思います。

車両保険を除いた場合は保険料は約半分となるので、維持費は月 75,000円となります。

計算のベースはSZ-Rなので、RZの場合はこの値から2割アップした程度(年間 144万円、月 12万円)となりそうです。

ローンを組んだ場合はこの金額にプラスして月々の支払いとなります。

スポーツカーの維持費は燃費やタイヤ、保険料などを中心に高くなりがちですが、維持費が高い反面リセールバリューも高いという点も忘れてはなりません。

引用 https://toyota.jp/supra/

まだ発売されて間もないですが、スープラというトヨタの名車の最新モデルであり、世界的に見ても高い性能を持つスポーツカーである事から今後の中古車市場においても値崩れしにくい車と言えます。

特に内燃機関であるエンジンを持つスポーツカーの製造は世界的にも作りにくくなっており(CAFÉや欧州のCO2規制)、海外メーカーは不本意ながらもモーターと組み合わせる事でこれらの法規制をクリアしている車種も増えています。

このような背景からも新型スープラは今後も高い人気と支持を得る一台であろうと筆者は考えています。

新型スープラ、トヨタ本気の FRスポーツの魅力をグレード毎にご紹介!まとめ

今回のご紹介は如何でしたでしょうか。

トヨタ新型スープラは最新のピュアスポーツカーであり、スープラという名車に歴史を刻む傑作の一台と言えます。

引用 https://toyota.jp/supra/

燃費や実用性が重視される現代だからこそ、細部にまでこだわったガソリン臭い、楽しさ溢れる一台に仕上がっています。

その為、ディーラーへ足を運んで試乗してもらいたい 一台です。

皆さんの車選びの参考になれば幸いです。

それでは楽しいカーライフを!

アイキャッチ画像 https://toyota.jp/supra/