フォルクスワーゲンの人気モデルゴルフがフルモデルチェンジされる事が公式HPにて発表されました。新型のポイントはハイブリッド/デジタル化で、大きな変革が期待できるモデルとなりそうです。今回はそんな新型ゴルフの紹介とパワーアップしたポイントを解説していきます。
フォルクスワーゲン・ゴルフってどんな車?
フォルクスワーゲン・ゴルフはドイツの自動車メーカーであるフォルクスワーゲン社から発売されているCセグメントのハッチバック車です。
歴史のあるモデルでもあり、歴代総生産台数は世界第 2位という伝統あるモデルです。(第一位はトヨタ・カローラ)
そんなゴルフの魅力は何と言ってもその車両の完成度の高さにあります。
車の基本骨格となるボディーとシャシー、そして足回りのバランスが良い為、様々なモデルを展開しており、ガソリン/ディーゼルで各 2種類以上の排気量が選択できるなど、日本では中々見られないラインナップで展開してきました。
更に 5代目からは本格スポーツモデルとしてゴルフRをラインアップし、スポーツモデルとしても高い性能を示し、国内ではスバル・WRX STIやホンダ・シビックタイプR、同じ輸入車ではBMW M3やMercedes AMG A35、ルノーメガーヌR.S.とも渡り合える程の戦闘力を有しています。
大衆車としてその使い勝手の良さと取り回しの良さとアウトバーン育ちの走りから 一般ユーザーはもちろんの事、走りを楽しむユーザーにも人気の老若男女から支持を得ている 一台と言えます。
フォルクスワーゲン・ゴルフのエクステリア
先代モデルからよりシャープになっただけでなく、プレスラインが追加された事で高級感のあるフォルムとなりました。
ライティングデザインは先代モデルの意匠を継ぎながらも視認性が高く、早朝夜間での存在感のあるデザイン性の高い物となりました。
新型ゴルフはボディーサイズは欧州モデルで、全長 4,284mm×全幅 1,789mm×全高 1,491mm、ホイールベースは 2,619mmで、現行モデルの 7代目から全長 +29mm、全幅 -9mm、全高+3mmとほぼ据え置きの形となっています。
全幅がいよいよ 1,800mmオーバーに近づいていた為、今回のスリム化はこのサイズ感を好むユーザーにとってはうれしいポイントです。
フォルクスワーゲン・ゴルフのインテリア
インテリアは新型の刷新ポイントでもあるデジタル化を象徴するデジタルコックピットとなっています。
メーターも従来のアナログ式からデジタルとなり、必要な車両情報はもちろんの事、ナビとの画面共有も可能となった事から車両情報とナビゲーション情報を瞬時に読み取れる優れものとなっています。
操作は音声とタッチ操作で直感的に操作する事が可能です。
日本発売の際には、日本語にどこまで対応しているかが気になる所となりそうです。
更にオプション設定となっていますが、カラーヘッドアップディスプレイも用意されており、視線を大きく落とす事なくナビゲーションや車両情報を確認できます。
車内は雰囲気を高めてくれるアンビエントライトが装備される他、ナビゲーションシステムから好みの色を選択できる遊び心のある装備となっています。(カラーはR-Line/Styleが 30色、Activeが 10色から選択が可能です。)
フォルクスワーゲン・ゴルフのパフォーマンス
新型ゴルフの最大のポイントは 48Vのマイルドハイブリッドシステムを搭載した事です。
発進時や高速走行時のエンジンが低負荷の状態で稼働して燃費を向上させ、最も燃費の良いモデルで 23.2Km/Lとなっています。
エンジンラインアップはRモデルを除いて 3種類がラインアップされ、90~115psの3気筒と130ps~150psの4気筒とグレードにより細かく設定されています。
エンジンは全てダウンサイジングされたエンジンで、110psの 3気筒エンジンはエンジン単体で 88kgという軽量コンパクトなユニットとなっています。
ゴルフR
本格スポーツモデルとなるゴルフRは最新の4WDシステムを装備した歴代最強のモデルとなっています。
エンジンは、デュアルカムシャフト調整機能付きの可変バルブタイミング等の改良が施され、出力10ps/トルク2kgm向上しています。
4WDシステムはRパフォーマンス・トルク・ベクタリングを備えた 4MOTIONを採用し、前後だけでなく左右の駆動配分も可能となり、トラクションの他旋回性能も向上した他、ドリフトモードも搭載しエキサイティングな走りを体感できます。
0-100Km/h加速は 4.7秒と現行モデルよりも 0.1秒短縮し、ニュルブルクリンク北コースのタイムは 19秒短縮した 7分32秒と記録も残しています。
フォルクスワーゲン・ゴルフの価格と発売時期について
新型フォルクスワーゲン・ゴルフの日本モデルは 2021年の上半期で、価格は判明していませんが、今回は 一足先に発売された欧州モデルの価格から日本モデルの価格を予想しました。
換算レートは 1ユーロ/127円で計算しました。
ベースモデル
260万円前後
欧州でのベースモデルの価格で、日本のフォルクスワーゲンでは投入が未定となっています。
価格が手頃なので、エントリーモデルとして投入して欲しいモデルです。
eTSI-ACTIVE
350万円前後
1,000ccの 3気筒エンジン+ハイブリッドのエントリーグレードモデルです。
欧州ではミドルグレードに位置付けられていますが、日本モデルでは本モデルがエントリーモデルとなる事から本グレードでもナビゲーションシステムを始めとする装備の充実さが魅力となりそうです。
R-Line/Style
400万円前後(R-Lineは +約 50万円)
1,500cc 4気筒エンジン+ハイブリッドのミドルグレードモデルで、R-Lineでは現行モデル同様にゴルフRをベースにしたエアロパーツやスポーティーな内装が装備されるとの事です。
排気量がワンランク上のこのグレードではACTIVEよりも高級かつ、走行性能がプラスされたモデルとなりそうです。
排気量の余裕も相まって選択できるオプションの幅が広くなる事が予想されます。
R-Lineではエアロパーツやステアリングといった他に同排気量のStyleよりもエンジン出力が向上となる可能性もある為、高めの 50万円前後と予想しました。(欧州モデルのゴルフGTIは約 450万円)
ゴルフR
630万円前後
2,000ccのツインターボエンジンと 4MOTION 4WDシステムを搭載するスポーツモデルです。
欧州モデルは約 630万円で、スポーツモデルにおける変更点は他のグレードよりも少ないと予想した為、欧州モデルを参考とさせて頂きました。
因みに欧州ではFFスポーツモデルのGTI Clubsportも約 550万円からリリースされているので、日本でのゴルフの売れ行き次第ではGTI Clubsportの上陸も期待できます。
フォルクスワーゲン・ゴルフの安全装備
新型フォルクスワーゲン・ゴルフは安全装備も順調にパワーアップしています。
運転支援機能は、ステアリング、アクセル、ブレーキをサポートしますが、アウトバーンの 210Km/h巡行の設計となっている為、日本でも 十分に活躍できると言えます。
その他にもドライバーが意識を失った際に車両を安全に停止させる緊急時停止支援システムが新たに搭載されています。
ヘッドライドは IQライトという対向車や周囲の状況に合わせて照射範囲とHI/LOを切換えるインテリジェントタイプとなります。
Car2X
欧州モデルでは搭載されている本機能は同じCar2Xシステムを搭載している車やインフラとの情報共有が行えるシステムです。
本機能はナビゲーションシステムの強化と運転支援を目的としており、この機能により「次のカーブの先に渋滞の最後尾があります」といったより細かい道路状況を提供してくれるのが魅力の装備です。
日本への対応は不明ですが、少しでも使えると頼もしい機能ですね。
フォルクスワーゲン・ゴルフ、新型となりパワーアップしたポイントをご紹介まとめ
今回のご紹介は如何でしたでしょうか。
新型フォルクスワーゲン・ゴルフは歴代の中でも大掛かりな変更となり、特にデジタルの面で進化している事がわかりました。
デジタルコックピットは見やすさも未来感もあるもので、非常に魅力的だと感じました。
通常モデルが全てeTSIというハイブリッドシステム搭載となり燃費性能が向上している一方で、スポーツモデルのゴルフRもしっかりとパワーアップしているところは環境性能と、走る楽しさの両方を兼ね備えている点も好感が持てます。
日本モデルの登場が待ち遠しい 一台で、今後も注目したい 一台です。
皆さんの車選びの参考になれば幸いです
それでは楽しいカーライフを!
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