大切に乗り続けたい愛車の色褪せについて皆さんは考えたことがあるでしょうか。保管状況にもよりけりですが、ボディカラーには色褪せし易い色が存在します。今回はそんなボディカラーの色褪せについて対策も含めてご紹介致します。
車ボディの色あせとは?
車のボディの色褪せは時間主に時間とともに発生するもので、色褪あせによってボディカラーはピカピカだった新車当時の輝きが失われ、全体が曇ったような色になります。
今回の紹介に当たって塗装面についてのご説明を致します。
自動車が作られるにあたり、ボディには錆止め等の処置が施された後に皆さんが選んだボディカラーがいくつかの層に分けて塗装されます。
そしてその後、艶や塗装面の保護として透明のクリアが塗られます。
高級車や 一部のオプションカラーなどで、明らかに普通の車とは発色が異なる場合は大抵この塗装に特別な機能を持たせたものであったり、塗装の層が 一般的な層よりも多層であったりするという形が多いです。
美しい輝きを放つ高級感はこの塗装の差も大きく、元の塗装面にコストが掛けられている為、時間が経過してもその美しさが保てるという訳です。
カラーが色褪せて曇って見えてしまうステップについて以下、ご説明いたします。
① ボディが汚れや紫外線にさらされる
② 時間が立ちボディの塗装面(クリア層)を傷つける
③ 塗装面に凸凹が出来て曇って見える
主に、この 3ステップで色褪せが発生します。
よってこの色褪せた(塗装面の凸凹)状態から復帰させるには塗装面の汚れを取り除き、塗装面を均一にすることで艶を復活させる事ができます。
雨で濡れるとボディが綺麗に見えたり、洗車やコーティング、磨きをすることでボディがきれいに見えるのもこのボディの凹凸が水やコーティング剤、磨きによって均一化されたり埋まったりする事で効果を発揮しています。
色あせの原因と対策
実際にカラーが色褪せてしまう原因とその対策についてご紹介致します。
まず、上記のステップでも記載した色褪せの原因から解説します。
色褪せの原因は主に以下の要因によって引き起こされます。
① チリや埃(花粉や火山灰、黄砂など)
② 紫外線(太陽光)
③ 雨や雪などの汚れ
④ 酸性雨、排気ガスなどの化学物質
⑤ 鳥糞や薬品などの強酸、強アルカリ物質
上記の 5つの要因のうち、度合いにもよりますが基本的に ① → ⑤ の順番でボディに対して深刻な影響を与えます。
特に鳥糞は自然災害のようなものでもあるため、場所よっては頻度も高く、乾燥するとさらに取る事に苦労するので、注意が必要です。
見つけたら即対応する形でなるべくボディに長時間付着しないようにしましょう。
対策はこの上記の 5つの要因をボディに載せないようにする事が求められます。
以下に理由付きで対策をご紹介致します。
① こまめに洗車をする。
保管状態や天候にもよりますが、ひと月に 1回くらいできると良いと思います。
シャンプー洗車が出来れば理想的です。
② 車を動かす
屋外に保管している人はコレをしているかしていないかで、結構変わります。
車を動かす事で細かい埃を落とせる他、太陽の当たる位置を変える事ができるので目に見えにくいですが、貢献度が高いのが特徴です。
③ コーティングをする
今ではシャンプー洗車後に濡れたまま施工できるコーティングなど、施工性の良いコーティング剤が安価で簡単に手に入るようになりました。
コーティングの考え方も様々ですが、ボディをコーティング層で保護し、凹凸を埋める事で美しい艶を生み出しつつ、クリア層を保護する役割を果たします。
★ ボディカバー、カーポートの設置又は屋内保管する
できる人が限られますが、ボディカバーやカーポート、屋内保管とし、太陽光や外気に触れる事を避ける事で高い保護機能を発揮します。
色あせするのはどんな色?
色あせし易いのは太陽光の紫外線を吸収し易い赤系の色です。
このことから太陽光に当たる時間の長いルーフやボンネットなどを中心にカバーやコーティングで保護をすることで高い効果を発揮します。
色あせしにくい色は
一般的に色褪せしにくい色は紫外線を反射して色褪せを防ぐ、白系です。
パールホワイトやシルバー系のカラーが人気なのは色褪せしにくいからとまでは言えませんが、その他にも白系のカラーはどうしても発生してしまう線傷や汚れが黒系よりも目立ちにくいというメリットがある事も特徴です。
車ボディの色あせの原因と対策・色あせするのはどんな色のまとめ
今回は車のボディの色褪せをご紹介しましたが、いかがでしょうか。
車の機能や性能とは別に大きく個性を持つボディカラーは、車種に特別な拘りがない人も唯一拘る特別なポイントだと思います。
車を綺麗に長く乗り続ける為にも、色褪せ対策を少しでも始める事で数年後に大きく効いてくると思います。
また、車に触れる時間が少しでも増えることで、車の目視点検にもなり、安全運転にも繋がる非常に良い習慣だと思います。