2017年より北米での販売が開始し、順調に売り上げを伸ばしている新型アコード。先代モデルの大人しい仕上がりから一転、6ウィンドウとワイド&ローのスポーティーなスタイリングとなり、日本へ上陸するアコードの気になる情報をご紹介致します。
新型アコードの価格、販売時期はいつ?
新型アコードの発売時期は来年 2020年の 2月から販売開始とアナウンスされています。
グレードは現行と同じくハイブリッドのみで、価格は 450万程度との事です。
日本国内においては インスパイア、レジェンドの穴を埋めた先代モデルのお役目から解放され、価格が手頃になる事を期待していましたが、先代モデル同様に高級セダンのカテゴリーとなるようです。
8代目、7代目のアコードを乗っている人にとっては正直なところ買い替えに戸惑っている人も多いかと思いますが、新型アコードはインサイトとレジェンドの間を埋める貴重な役割を果たしている為、思い切って新型に乗るか他車種への乗り換えが必要となりそうです。
新型アコードのエクステリア
ボディサイズは 4,893mm ×1,862mm ×1,449mmと先代モデル (4,862mm ×1,849mm ×1,466mm)と比較してワイド&ローとなり、スポーティーかつ流線形のクールな印象を受けます。
新型アコードはフロントが水平基調のデザインとなっており、直線的でフロントグリルと相まってアメ車のような迫力のあるデザインとなっています。
サイドは曲線のボディプレスがフロントフェンダーから流れるように入り、ボディ全体がティアドロップ形状となっています。
加えて 6ウィンドウの装備により高級感がグッと向上しています。
FFというデザインに制限のあるレイアウトなので、この形状はデザイン的にも空力的にも優れている良いデザインと言えます。
リアは先代アコードの意匠を残しつつもよりスポーティーにリファインされたデザインとなっており、ボディラインとの一体感が高まっています。
尚、ボディサイズ拡大に伴う取り回しの悪さが心配されますが、最小回転半径は現行モデルよりも小さく( 5.7m以下 )するなどの対応がとられていますので、現行モデルやミドルクラスセダン( Dセグメント)に乗っている方には抵抗なく乗れる取り回しと言えます。
新型アコードのインテリア
アコードのインテリアは先代から大きな変更がなされており、曲線を多用していた先代モデルから一変して、直線を使用したエクステリア同様にシャープでスポーティーなデザインとなっています。
直線的で、スポーティーでありながらもシフトノブレスとなっている為、全体的にスッキリとしている所が新鮮ですね。
メーターは現行のインサイトと同じディスプレイデザインの物が使用されており、ナビゲーション、ホンダセンシング、車両情報等をドライバーへ分かりやすく、的確に表示してくれます。
加えて新型アコードでは、ヘッドアップディスプレイも採用しており、最優先の情報をドライバーの視界を落とすことなく安全に見る事が可能となっています。
運転席からの視界も良好で、近年のトレンドであるボディマウントではなく、デザイン優先のドアマウントとしていますが、形状と Aピラーを 100mm後退させる事により、良好な視界を確保しています。
シートはエレガントな幅広い、ゆったりと座れるシートとなっています。フロントシートはフルパワー、空調機能付きのシートとなっており快適仕様となっています。
リアシートはホイールベースを 55mm拡大した事により、後席の膝スペースにも余裕がある仕上がりになっています。
現行モデルにおいても乗員の標準身長を 185cmとしている為、そのゆとりは継承されている事が分かります。
そして、最も便利になったとユーザーが感じるのはトランクスペースです。
先代モデルではハイブリットシステムのバッテリーをトランク奥に配置された事で、セダンにしては極めて使い勝手の悪いトランクルームとなっていました。
しかし、新型アコードではバッテリーをリアシート下に配置する事で、トランクルームは完全フリーとなり、ユーティリティーの高いトランクスペースとなっています。
さらに、重量物であるバッテリーの搭載位置が下がったことにより、車両の低重心化、新型アコードの走りに大きく貢献しています。
新型アコードのパフォーマンス
新開発ハイブリッドシステム
日本国内で発売されるアコードはハイブリッドモデルのみとなる予定で、搭載されるハイブリッドシステムはエンジンと共に大幅に刷新された新システムになるとの情報があります。
特にモーターはエネルギー効率が高められ、先代モデルと同等のパワーを発揮しながらもサイズは大幅な小型・軽量化に成功しています。
ボディの軽量化とも相まって先代モデルよりも 50 〜70kgの軽量化に成功しています。
また、磁石にはレアアースフリーの磁石を採用し、コストと環境にも配慮されています。
足回り
新型アコードにはニュルブルクリンクで FF最速を記録したシビックタイプRに装着されているアダプティブダンパーシステムが標準装備されます。
アダプティブダンパーシステムはセンサーにより、車両の状態とドライバーの運転に合わせてダンパーの減衰力( かたさ ) を調整するものです。
独立している 4つのダンパーをそれぞれ制御する事により、街乗りからスポーツ走行までを心地よい楽しく運転する事が可能となっています。
新型アコードの安全装備
新型アコードには最新のホンダセンシングが装備されています。
ここで、ホンダセンシングの機能のおさらいをします。
ホンダセンシング機能一覧
・衝突軽減ブレーキシステム( CMBS )
・ハンドル操作支援付き車線維持支援システム( LKAS )
・渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール( ACC )
・誤発進抑制機能
・標識認識機能
・路外逸脱抑制機能
・先行車発進お知らせ機能
北米アコードの最新モデル 2020年モデルでは上記の機能に加えてオートハイビーム、ブラインドスポットインフォメーションが装備されている為、国内モデルにおいても投入が期待されます。
新型アコードには現行モデルのレジェンドで採用されている次世代 ACEボディを採用しています。
このボディの最大の特徴は高剛性、軽量化の他に静粛性が考慮されて設計されている事です。
通常、高張力鋼板を採用すると軽量化と剛性の両立はとれますが、鋼板が薄くなる事により、振動や騒音といったノイズが多く入るようになります。
ですが、本ボディは接着剤の改良や溶接箇所の改善によって高い静粛性を確保しています。
新型アコードの性能、装備は?気になる情報をご紹介のまとめ
今回のご紹介は如何でしたでしょうか。
新型アコードは現行モデルの役割から解放されて、本来のスポーツセダンとしての特徴が色濃く出ている良い仕上がりであると思います。
空力を重視したボディ形状に幅広い路面環境に対応するアダプティブダンパーシステムの採用など、ハイブリットでエコなイメージがありつつもスポーツセダンとしての要点を抑えているなという印象を受けました。
筆者としては米国で既に販売されているアコードの 2.0T( 今回紹介したモデルから豪華装備が省かれ、シビックタイプRのエンジンと 6MTを組み合わせたモデル)をアコードのスポーツグレードであった「 ユーロR 」として発売される事を期待しています。
その裏にはもう少し販売価格を下げ、車両価格を 330万円~とする事で、ユーザー層の広かったかつてのアコードへの期待があるからです。
皆さんの車選びのご参考になれば幸いです!
それでは楽しいカーライフを!
アイキャッチ画像 https://www.honda.co.jp/ACCORD/new