スバルのアイサイトとは?選ばれる人気の理由と欠点はどんなところ

運転支援機能のパイオニアとも言えるスバルアイサイト、ぶつからないクルマとして自動ブレーキを始めに今では幅広いシチュエーションと環境に対応する素晴らしい運転支援機能になりました。今回はそんなスバルアイサイトの機能と人気の秘訣、ウィークポイントについてご紹介致します。

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アイサイトとは

アイサイトとはスバルが開発したステレオカメラによる認識と制御によって実現した運転支援機能です。

意外な事に元々はエンジン開発の為の燃焼状態を可視化する為に開発されたシステムでした。

引用 https://www.subaru.jp/brand/technology/

平成初期では各自動車メーカーが今でいうクルーズコントロールや車間距離警報やふらつき警告などの機能を開発していました。

こういった機能を作る事に当時ではミリ波レーダーやセンサーといったものを核として開発が行われ、アイサイトのようなカメラで見て、コンピューターが判断・制御するという形はマイナーな手法とされていました。

当時は画像処理を行うコンピューターの性能が高くなく、機能としては限定されていた事に加えてそれを補う形でミリ波レーダーなどを搭載していた為、コスト高となり、販売も振るわなかったそうです。

引用 https://www.subaru.jp/brand/technology/

ですが、時代と共にスマートフォンのようにコンピューターの高性能化・小型化が世界的に進んだ事が追い風となり、アイサイトの機能は大きく進化します。

そして 2008年にはステレオカメラ単体でのプリクラッシュブレーキや全車速追従機能付クルーズコントロールを実現したアイサイトが完成し、最初にレガシィに搭載されました。

このシステムは改良が施され、2010年完全停止を実現したVer.2、2014年にはステアリング制御を実現したVer.3と“ぶつからないクルマ”として着実に進化してきました。

引用 https://www.subaru.jp/brand/technology/

核となる機能をステレオカメラとした事で結果として他社よりも信頼性、搭載コストに優れ、幅広い車種に搭載されたところもアイサイトを有名にした要因と言えます。

輸入車も含めてですが、当時は安全運転機能はフラッグシップモデルのみであったり、高額なオプションであったりとした中で、幅広い車種に低価格で搭載したスバルのアイサイトは自動車業界の歴史を変える技術として認識される事でしょう。

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アイサイトの機能について

最新のアイサイトでは 3つのカメラレーダーがアイサイトと史上最高の安全性能を実現し、運転支援を行います。

引用 https://www.subaru.jp/safety/eyesight/

・ぶつからないをサポート;プリクラッシュブレーキ

・死角からの衝突回避をサポート;前側方プリクラッシュブレーキ

・衝突回避をサポート;緊急時プリクラッシュステアリング、エマージェンシーレーンブレーキアシスト

・バック駐車をサポート;後退時ブレーキアシスト

・踏み間違えをサポート;前後誤発進抑制制御

・死角の危険をサポート;後側方警戒支援システム

・車線からのはみ出しを防ぐ;車線逸脱制御

・ドライバーの不穏な動きを伝える;警報機能

また、その他機能として 一部車種に装備されています。

・死角の見えるをサポート;デジタルマルチビューモニター

・対向車に配慮したハイビーム;アレイ式アダプティブドライビングビーム

・進行方向を照らす;ステアリング連動ヘッドライト

・夜間の後方確認をサポート;自動防眩ルームミラー

・後退時の安全確認をサポート;リバース連動ドアミラー

安全装備としてレヴォークレイバックは申し分ない機能となっています。

輸入者として安全性能の高いボルボやメルセデスベンツからの乗り換えにおいても遜色ない装備と言えます。

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アイサイトが選ばれる人気の理由

各社様々な運転支援機能がありますが、アイサイトが選ばれる理由としてはその支援機能の検知範囲の広さと正確性にあります。

引用 https://www.subaru.jp/brand/technology/

その理由には、搭載されている車の多くはスバルのシンメトリカル AWDを搭載しているという点も大きなポイントです。

引用 https://www.subaru.jp/

スバルのシンメトリカル AWDは水平対向エンジンから、ミッション、ドライブシャフト、デフと左右対称に 一直線にレイアウトされたユニットである事が特徴です。

このレイアウトによって 4つのタイヤにバランスよく荷重がかかり、タイヤをしっかりとグリップさせる事ができ、悪路から高速道路までの幅広いフィールドで安定した走りが可能となっています。

アイサイトの欠点はどんなところ

ここまでご紹介しましたアイサイトですが、核となっているシステムがカメラの為、悪天候に弱いという欠点があります。

とは言え、運転支援機能は他社も悪天候では誤作動も多いと考えるとAWD中心のスバルにとっては車両そのものの性能で欠点を補っています。

また、設計思想の違いとも言えますが、他社との運転支援機能と比較した場合高速道路での運転アシストはあるものの、プロパイロット 2.0のような高速道路での手放し運転はできません。(アイサイトXでは渋滞時のハンズオフアシストとして 50km/h以下の手放し運転は可能となった。)

スバルはドライバーの運転をアシストする事を主目的においており、あくまでも運転手が中心で、その要求に応え、安定した走りで集中力を維持させるというところに主眼をおいているのが特徴です。

スバルのアイサイトとは?選ばれる人気の理由と欠点はどんなところのまとめ

今回のご紹介はいかがでしょうか、スバルのアイサイトは長い年月をかけて熟成された優秀な運転支援機能である事がわかりました。

運転支援機能が出始めた当初は安全運転機能はフラッグシップモデルのみであったり、高額なオプションであったりとした中で、幅広い車種に低価格で搭載したスバルのアイサイトは自動車業界の歴史を変える技術として認識される事でしょう。

アイキャッチ画像 https://www.subaru.jp/brand/technology/story/eyesight.html