トヨタとスバルより新たな電気自動車であるbZ4Xとソルテラが発表されました。発売は今年 2022年半ばと迫る中で、詳細なスペックが公開されました。今回は両者の性能と違いを解説していきます。最後に気になる価格・補助金についてもご紹介致します。
新型bZ4Xと新型ソルテラとはどんな車なの?
トヨタ新型bZ4Xとスバル新型ソルテラは基本的なプラットフォームを共有した電気自動車です。
デザインや細かな装備は異なりますが、基本的には同じ車と考えて良いでしょう。
関係性で言えば、トヨタ 86とスバルBRZがその関係に当たります。
この 2台がきっかけでトヨタとスバルは互いに良い関係を築いています。
今回のbZ4Xとソルテラについても互いのメーカーの良いとこ取りをした車となっており、その性能は価格以上と言えそうです。
新型bZ4Xと新型ソルテラのスペック
2台のスペックをご紹介致します。
今回は先にスペックを公表したbZ4Xを元に解説していきます。
まずはスペック 一覧を以下に記します。
ボディサイズ
全長 4,690mm,全幅 1,860mm,全高 1,650mm
室内サイズ
室内長 1,940mm,室内幅 1,515mm,室内高 1,160mm/ 1,145mm(パノラマ)
サイズはミドル級SUVと言えそうです。
近いサイズにあるのはレクサスNXで、全長 4,660mm、全幅 1,865mm、全高 1,660mmと非常に近いサイズ感です。
モーター出力
2WD・フロントモーター 150kW
4WD・160kW(フロントモーター 80kW・リアモーター 80kW)
加速力 0-100km/h
2WD・ 8.4秒
4WD・ 7.7秒
車両重量
2WD・ 1,920kg
4WD・ 2,005kg
電気自動車のバッテリー重量の影響によって重量は高めですが、モーターのパワーと出力特性によって優れた加速力を持ちます。
2WDと 4WDの動力性能の差はハリアー/RAV4の 2.0Lガソリンエンジン車と 2.5Lハイブリッドモデルの加速差と酷似しています。
★ 注目したいのは 4WDのモーター出力配分が 50:50となっている点です。
これまでの電気自動車やハイブリッドモデルにおいてもフロントに大出力モーターを配置して後輪にはあくまでも補助的な出力のモーターが配置されていました。
(70:30辺りが主流)ですが、上記の出力配分となる事で、高い走破性が期待できます。
トヨタのモーター技術とスバル仕込みの 4WD制御を体感できる貴重な 一台となりそうです。
サスペンション
フロントストラット、リアダブルウィッシュボーン
ブレーキ
4輪ベンチレーテッドディスク
サスペンションはフロントストラットにリアは独立懸架のダブルウィッシュボーンとなる事で快適かつ優れたハンドリングが期待できます。
電気自動車はその構造上、フロア下に最も重量のあるバッテリーがフロアに敷き詰められており、エンジンユニットが最も重いガソリンエンジン車とは全く異なる物理慣性を持ちます。
重量のある部品が車体の中央に集められる事で重量マスを集中する事ができ、より高い運動性能を生み出す事ができます。
バッテリー容量
71.4kWh(355Vリチウムイオン電池)
充電性能
AC充電器最大出力 6.6kW/DC充電最大出力 150kW
最大航続距離
2WD・500km前後
4WD・460km前後
純粋な電気自動車である事からスバルでは初、トヨタでも最大の容量を持ちます。
航続距離は通常のガソリン車と大差ないレベルですが、エアコンや各種装備の使用によってはガソリン車の 2/3程度になりそうです。
バッテリーとして気になる耐久性ですが、電池寿命で 10年または 24万キロ走行で 90%の容量を目標に開発されている事からファーストカーとしての使用にも耐えうる耐久性があります。
充電性能も高く海外の高出力充電器にも対応し、急速充電で 30分・80%の充電が可能です。
新型bZ4Xと新型ソルテラの違いは何?
両者の違いはエクステリアとインテリアにそれぞれのメーカーの特長が現れています
bZ4Xではハンマーヘッドデザインが採用され、力強く奥行のあるデザインとなっています。
ソルテラではスバルのデザインフィロソフィーであるヘキサゴンデザインを採用しています。
エンジン冷却の必要がない為、bZ4Xとソルテラではどちらもスタイリッシュなフロントグリルレスとなっています。
インテリアではbZ4Xには航空機の操縦桿のような異形ステアリングホイールが用意されています。形だけでなく、機能も航空機と同じステアバイワイヤ(フライバイワイヤ)となっています。
ステアリングホイールとタイヤの間にメカニカルな結合がない事により、回転角度を持ち替え不要な約 ±150°に設定できる他、タイヤからの不要な振動は遮断しながら ロードインフォメーションなど必要な振動のみ伝達できる次世代のステアリングシステムと言えます。
高級感がある上、座席スペースも非常に広く、Dセグメントセダン並みの快適性とSUVのヘッドスペースを兼ね備えます。
エンジンがない為、静粛性においても他の追随を許さないガソリン車には無い特別な空間となっています。
bZ4Xとソルテラの価格とお得な補助金制度?
bZ4Xとソルテラの日本における価格は未発表となっています。
筆者の予想価格は 650~750万円であると予想します。
理由は、一足早くデビュー発表があった英国モデルで 3モデルと 1つの特別仕様車があり、車両価格は 650万円~ 800万円となっています。
関税や過去の販売価格の実績、そして日本国内には上級グレードのZグレードが導入される事を考慮すると上記の価格になると予想しました。
国の補助金制度に関しては車両が未発売な事もあり、確定していませんがスペックから見て 85万円になる事が予想されています。
2 021年 11月の時点で発売されている車種については具体的な価格も示されている為、ほぼこの価格で間違いないと考えて良いでしょう。
更に自治体によっては国の補助金に加えて、更に補助金が出る事も注目したいポイントです。
例として東京都では電気自動車に個人で最大 30万円の補助金がある為、国の補助金と合わせて 110万円という価格の補助金が出るのは購入を後押ししてくれます。
充電設備の利用に関してはトヨタとスバル共に明記されていませんが、参考としてレクサスのUXeの充電料金プランをご紹介致します。
トヨタ・レクサス販売店、チャージスルゾウのステッカーが貼られた株式会社e-Mobility Power(eMP)の急速/普通充電器が利用できるプランは使い放題プラン 1,100円/月、使った分だけプラン 2.75円/分となっており、カード発行手数料 1,650円が別途かかります。
急速充電に関してはどちらも 16.5円/分掛かるプランになっています。
使い放題プランでは年間で 13,200円(カード発行手数料別)とガソリン車と比較すると非常にお得です。
自宅への充電設備についてはご自宅の環境によって異なりますが、 16万 5千円~となっています。
ガソリン車の 一年分の燃料代くらいで買えるので、是非ご検討下さい。
トヨタ新型bZ4Xとスバル新型ソルテラの違いは何?価格や補助金制度のまとめ
今回のご紹介は如何でしたでしょうか。
トヨタ新型bZ4Xとスバルソルテラには先進的な装備に加えて、これまでの自動車の常識を変える革命的な 一台であると感じました。
特にこれまでの電気自動車のネックであった電池の寿命を克服し、ファーストカーとしての 一台として確実に進化しています。
トヨタBEVの第一弾、そしてスバル初の電気自動車という事で今後の自動車社会にどう適応していくか期待の 一台です。
皆さんの車選びの参考になれば幸いです。
それでは楽しいカーライフを!
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