トヨタの本格 4WDスポーツカーであるGRカローラがデビューしました。一足先にWRCカーのベースであるGRヤリスが発売開始となり、軽量なボディーと新型エンジン、そして 4WDシステムによる抜群の動力性能が話題となりました。今回はそんなトヨタGRカローラの性能、グレードについて解説致します。
トヨタ新型GRカローラRZの内装、外装
GRカローラの内外装についてご紹介致します。
トヨタGRカローラの外装
トヨタGRカローラはベースとなっているカローラに専用のエアロパーツが装備され、非常に力強く、レースモデルに近いデザインとなっています。
フロントは巨大なグリルが迫力のあるワイドなデザインとなっています。
各ダクトはダウンフォース、冷却に割り当てられています。
タイヤハウス内の空気を効率的に抜くダクトと、サイドビューでは張り出したフェンダーが目を引きます。
このフェンダーに収まるのはBBS製 18インチ 8.5Jのホイールとフロント 18インチ、リア 16インチの対向ピストンブレーキキャリパーです。
車体重量が 1,470㎏とこのスペックとしては軽量である為、スポーツ走行においても非常に安定したストッピングパワーを発揮する他、245や 255サイズのタイヤの使用にも耐えうる足回りとなっています。
リアでは特徴的な 3本出しのマフラーが採用されています。
高効率である他、中央のマフラーにはバルブが内蔵され、高負荷である高回転時にバルブを開くようになっており、日常の走行の静粛性とスポーツサウンドを両立しています。
また、リアにおいてもエアロダイナミクスが追及されており、バンパーの空気を排出するダクトを標準装備しています。
GRカローラの内装
内装はダークカラーで統一されており、ドライビングに集中できるコックピットとなっています。
10.5インチディスプレイオーディオの視認性も良好です。
外装同様に迫力があり、無駄な装備がない所も雰囲気とあっていて非常に良いです。
シートはホールド性を重視した形状となっており、サイドサポートが分厚くなっています。
日常との両立が図られたシートなので、腿のサイドサポートは控えめとなっているので、乗り降りは普通の車と変わらぬ快適性もある仕様となっています。
メーターはGR専用のFull TFTメーターによってスポーツ走行に必要な視認性と車両情報を瞬時に把握できる配置のものとなっています。(2モードから選択)
ラゲッジスペースはハッチバックの利点を活かした開口部の大きいものであり、後席も倒す事でフラットなスペースが手に入ります。
荷物の他、スポーツ走行の際のタイヤや工具の収納も容易にできます。
トヨタ新型GRカローラRZのグレードと価格
現在販売されているGRカローラはRZのワングレードのみとなります。
5,250,000 円(税込)で 4WDとなります。
内装色をブラックとブラック&レッドの 2つから選択が可能となります。
専用装備以外の基本的な装備としてBi-Beam LEDヘッドライト&フォグランプリアコンビネーションランプ、Toyota Safety Sense、ディスプレイオーディオが装備されていますので、必要なオプションとしてはフロアマットなどのベーシックセットとETC程度( 20万円前後)で済ませられる方が大半であると思いますので、乗り出しで 600万円程度である事が予想されます。
★ MORIZO Edition 7,150,000 円(税込)
限定モデルとして前トヨタ自動車社長である豊田章男氏の愛称を冠したモデルが発売されていました。
レーシングスパルタンとも言えるこのモデルは後席を潔く取り払われています。
さらに、専用のセミバケットシート、過給圧を上げ最大トルクが 400N・mまで向上させた他、ギアレシオもクロスレシオ化、構造用接着剤の追加、足回りには専用ホイール&タイヤ、S耐仕様の足回りが装備させたスペシャルモデルです。
トヨタ新型GRカローラRZの走行性能
トヨタ新型GRカローラの走行性能と装備についてご紹介致します。
今回はエンジンとボディ足回りについてご紹介致します。
新型GRカローラのエンジン
搭載されるエンジンは 1.6L 3気筒ターボダイナミックフォースエンジンで、最高出力 304PS( 224kW)/ 6,500r.p.m.を達成しています。
排気用カムシャフト軸受の強化などによりエンジンの排気効率を向上。
その他、冷却性能を向上したアルミ製オイルクーラーや吐出圧力をアップした燃料ポンプを採用し、野性味あふれる加速と回転数の伸びが楽しめます。
また、トヨタ下山工場の高技能者が組み上げたエンジンの証として、「匠」プレートを取り付けています。
GRカローラのボディと足回り
GRカローラのボディはベースモデルから大幅に強化されており、愛知県豊田市のトヨタ元町工場にあるGR専用ラインGR Factoryにおいて、溶接打点の間隔を通常よりも短くし、カローラ スポーツ比で 349点ものスポット溶接増し打ちを実施しています。
またボディ全体に使用する特殊な構造用接着剤の塗布箇所を 2.7m延長し、部品同士の結合剛性を向上させることで、運転操作に対する高い応答性、高G旋回・高速走行での優れた操縦安定性を身につけました。
ルーフはカーボン製となる事で軽量化はもちろんのこと、不要なしなりを抑える事でボディ反応の向上も期待されます。
GRカローラは 4WDとなり、システムにはGT-FOURの電子制御多板クラッチを用いたアクティブトルクスプリット 4WDシステムが採用されています。
前後輪のトルク配分を「 60:40(前輪 60:後輪 40)」、「 30:70(前輪 30:後輪 70)」、「TRACK(前輪 50:後輪 50)」の 3つの制御モードから選択できます。
モードの切り替えはセンターコンソールに設置した 4WDモードセレクトスイッチで行います。
トヨタ新型GRカローラRZのグレード別価格とスペック!走行性能はのまとめ
今回のご紹介は如何でしたでしょうか。
トヨタ新型GRカローラRZには豊富な専用パーツとチューニングにより、ベースモデルからは比較にならない程のパフォーマンスを手に入れていました。
これまでの日本車ではスポーツモデルといってもエアロパーツや後付けの補強パーツと程度の物が多かったですが、GRカローラではエンジン、ミッション、ボディに足回りと走りのほぼ全ての要素において手が加えられているスペシャルマシンです。
市販車に近い状態でのスーパー耐久などでも活躍しており、レースの世界においても現役で活躍している所もポイントです。
純粋なガソリンエンジン+マニュアルミッションの貴重な 一台であり、自動車史の 1ページを刻む 1台となる事でしょう。
皆さんの車選びの参考になれば幸いです。
それでは楽しいカーライフを!
アイキャッチ画像 https://toyota.jp/grcorolla/
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